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2011-09-11(Sun)

足のむくみ、疲れ

二木皮膚科美容皮膚科高円寺診療所

足のむくみ、疲れの症状、立ちっぱなし、座りっぱなしのお仕事の人には必ず着用すべきものが着圧ストッキングです。
 院長の私自身座りっぱなしが多いので長年着用しています。疲れにくく非常に楽なのでプライベートでも毎日欠かさず着用しています。


着圧ストッキングとは伸縮性のあるかなりきついストッキングのことで、脚を周囲からしめつけることによって、静脈血・リンパ液の流れを良くし、脚の疲れやむくみを予防・解消することができます。
飛行機に乗るときにも、エコノミークラス症候群(肺血栓塞栓症)予防に着用が勧められています。入院中の患者さんで、長期間寝たきりの場合、長時間手術の場合も、血栓予防に着用させています。これらの病気を静脈血栓塞栓症といいますが、肺血栓塞栓症の原因の約90%は下肢(脚)の深部静脈に生じた血栓がはがれて肺へ流れていき塞栓を生じたものです。そのため着圧ストッキングで血流の滞りをなくすことで、血栓・塞栓の予防に有効であることが知られています。
皮膚科領域でも非常に有効で大事なグッズといえます。下腿(膝から足首までの部分)は静脈血・リンパ液のうっ滞によって様々な皮膚病が生じ、このうっ滞を改善しないと治ることはほぼありません。

『血流うっ滞の原因』
最も重要な原因;筋ポンプが働かない状態
下肢の静脈・リンパ管には、血液が逆流しないよう弁がついています。弁のついた管を周囲の筋肉が圧迫することで、一方通行の血流が生じます。そのシステムを筋ポンプと言います。この筋ポンプが働かなくなると血流のうっ滞がおこります。

● 筋ポンプが働かない条件
① 立ち仕事や、長時間じっと座っている仕事
重力によってずっと下に引っ張られているので、どうしてもたまってしまいます。下肢の筋肉がほとんど収縮しないため、筋ポンプが働きません。
 歩行することで筋肉の収縮がおこり、歩かないよりは、歩いたほうがうっ滞はしにくいですが、長時間歩行によって「足が棒になる」というように、重力による作用のほうが勝ってしまいます。健康のためのウォーキングでも、かえってうっ滞が進んでしまうこともしばしばありますので、足がむくみやすい人は着圧ストッキングを着用して歩くべきです。

② 肥満
肪組織内の血管は筋肉と皮膚の間ですので、皮下脂肪が多いと、筋肉の収縮によるポンプ作用の影響はほぼないでしょう。肥満状態では運動もしていないことが多いのでなおさら血流は悪くなります。

③ 下肢静脈瘤
静脈血が上に戻りにくい状態が続くと血管が上からの圧力に負けて風船を膨らますように、血管の容積を増やすためにどんどん膨らんで蛇行してきます。この状態では弁も役割を果たせなくなります。静脈瘤のせいでなおさら血流が悪くなり、悪循環をおこします。

● 物理的に障害物がある場合
① 骨盤内占拠病変
血液は血管のなかを通っていますから、その先をせき止められると止まってしまいます。具体的には、子宮癌や卵巣癌など、骨盤内に癌があると周囲の血管が圧迫されてうっ滞を生じます。片方の足だけに生じた時はこれを疑います。

② リンパ節郭清後
子宮癌、卵巣癌の手術で、癌のリンパ節転移が認められた場合や、その予防のために周囲のリンパ節を取ってしまう手術があります。そうすると、リンパ管の中継地点がなくなってしまうので、下肢のリンパ流は極端に悪くなり、リンパ浮腫の状態になります。リンパ浮腫は長期間続くと、リンパ管の細胞が、非常に悪性度の高い癌細胞に変化することがあるので要注意です。

③ その他
いろいろありますが、比較的頻度の多いものを上にあげました。

『血流のうっ滞で生じる皮膚病』
① うっ滞性皮膚炎
血流が悪くなると、その部分の皮膚がかゆくなります。いくらかゆみ止めをぬっても原因が解決できないと治りません。そのうち掻き壊して慢性湿疹となります。それがさらに遷延すると、自家感作性皮膚炎といって、似たような湿疹が全身に生じてきます。

② うっ滞性脂肪織炎
脂肪織の血管のうっ滞で起こります。淡い紅斑で痛いです。他に鑑別しなければならない疾患がいくつかありますので、それらが否定できた時に診断できます。最も重要な鑑別は蜂窩織炎です。細菌が脂肪組織内へ侵入して増殖した状態です。

③ うっ滞性下腿潰瘍
うっ滞で新鮮な血がほとんど来なくなったために皮膚が死んでしまうもので、新しく皮膚を作るのにも栄養が足りません。さらに血流の悪いところには感染が起きやすので非常に難治です。

④ リンパ浮腫関連急性皮膚炎
リンパ浮腫がある状態では、リンパ液の免疫の異常反応により生じると言われていますが、原因不明の皮膚病です。皮膚炎という名前ですが、炎症の主座は脂肪組織にあります。蜂窩織炎と臨床症状は見分けがつきませんが、採血で白血球の上昇が無い点で区別できます。しかし、それでも区別できない事もあり、念のため抗生剤点滴を行う事もしばしばあります。

着圧ストッキングで予防・治療できる皮膚疾患はこれだけではありませんが、今回は代表的なものを列挙しました。
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